レジオネラ属菌抑制除去効果の検証
一般家庭の24時間風呂機器使用時においての状態変化
●検査内容
試 料 種
類 |
− |
24時間循環風呂 浴槽水 |
採 水 場 所 |
− |
茨城県鹿島郡神栖町 一般家庭 |
住宅配管経過年数 |
− |
約20年経過 |
原 水 種 類 |
− |
井戸水 |
設 置 箇 所 |
− |
井戸水ポンプ元出水配管 |
テスト開始日 |
− |
平成13年10月24日 |
検 査 機 関 |
− |
財団法人 茨城県薬剤師会公衆衛生検査センター・水戸 |
検 査 方 法 |
− |
「新版レジオネラ症防止指針(平成11年11月)」に準拠 |
設置効果&目的 |
− |
循環ラインや配管内のスケール、アオコ等
の除去抑制(効果)
磁化水による制菌作用(効果)
上記効果によるレジオネラ菌の抑制除去
(目的) |
●水質検査成績(検査結果に基づく)
1.設置前 H13/10/24 |
CFU/100ml |
13,000個
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2.設置後 H13/11/08(15日経過) |
CFU/100ml |
140個
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3.設置後 H14/01/07(75日経過) |
CFU/100ml |
3,200個
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4.設置後 H14/02/25(124日経過) |
CFU/100ml |
990個
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5.設置後 H14/03/28(155日経過) |
CFU/100ml |
90個
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6.設置後 H14/07/19(268日経過) |
CFU/100ml |
陰 性(10個未満)
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◆検 証◆
(1) 事故の起こり得る数の検査結果(設置前・13,000個)
検 証: 循環ライン内にレジオネラ菌の栄養分であり繁殖に必要不可欠
なスケール
付着があるため、菌の繁殖が見られる状況。
参 考: 平成12年6月に起きた茨城県石岡市・循環風呂死亡事故時
のレジオネラ
菌数は、CFU/100ml−8,900個。
(2)設置後2週間で(1)より98.92%減少(2週間後・140個)
検 証: 24時間風呂循環ライン内のスケールは柔らかく、比較的除
去効果は短期間
で検証可能な状態である。(除去効果)
また、磁化水の制菌作用により繁殖を抑制する力との相乗
効果により、大
幅な除去効果を立証した。(抑制効果)
(3)住宅配管内のスケールが除去され始め検出量が増加(75日後・3,200
個)
検 証: (約20年を経過した)井戸ポンプから24時間循環風呂への
配管内に強固に付 着していたスケールが、75日経過した状
況で剥離・除去され始めた結果、レジオネラ菌検出数が増加したと考えら
れる。
また、これにより配管内に付着しているスケールの中にも相
当のレジオネラ菌が繁殖していることが検証できた。
(尚、住宅配管は水が一過性のため、死亡事故に通じるよう
な菌数ではない)
(4)・(5)住宅配管内のスケールが更に除去されることにより検出量が減少
検 証: 第3・4回目の検査より数値が減少している理由として、20
年間に蓄積された配管内のスケールが更に除去されていることが挙げられ
る。
設置前(1)〜13,000個 → 設置後(5)〜90個 = 99.3%減少
(6)最低値である『陰性(10未満)』となる(268日経過時点)
検 証: 磁気処理水のスケール・スライム等に対する除去効果と、繁
殖を抑制する力 《制菌作用》との相乗効果により、大幅な除去・抑
制効果を立証した。
設置前(1)〜13,000個 → 設置後(6)〜陰性 = 100%減少
今回の検証内容を踏まえた上で、浴槽内のスライム(ヌメリ・バクテリアの
繁殖)にも菌は生息しているため、入浴人数や状況により必ずしも常に陰
性を維持できるとは限らないということを付け加えさせて頂きます。人体か
ら排出される分泌物=レジオネラ菌等の栄養源でもあるため、磁気活水装
置設置場所以降でも入浴者数が多かった場合、温度変化や他の諸状況に
より一時的にしてもスライム量は当然増加し、菌数も増加することになりま
す。
しかしながら、今回の検証は塩素注入0%の『井戸水』であり、保健所の指
導要項にある殺菌のための塩素注入がなされた場合、浴槽内等に生息す
る菌に対しては充分に殺菌可能な菌数です。したがって、磁気活水装置に
よる根本的な問題解決により、現状のような過剰な塩素注入をする必要は
なくなります。
またこの検証により、循環ラインのみに設置した場合には、今回のケースよ
り短期間に良好な結果が出たものと考察されます。
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