骨盤の矯正はソフトカイロプラクティックでは非常に重要な位置を占めています。単純に建物に例えると骨盤は土台、背骨は柱にあたります。土台が歪むと柱は当然、あらゆるところに障害をもたらします。人間の身体は建物よりもはるかに複雑ですから、その影響も想像以上に大きいものがあります。し専門的になりますが、一般的には骨盤の歪みというと、左右どちらかが上がってどちらかが下がるように思いがちですが、実際には、左右が仙腸関節という腰椎の下にある仙と、骨盤(腸骨)の関節部分が左右回転して歪むのです。この事によって、まず、仙腸関節内の神経等に支障をきたし、更に、骨盤の歪みによってもたらされた、背骨等の変異による自律神経への影響が様々な症状を引き起こすのです。又、骨盤(腸骨)は二つの骨が合わさって成り立っており、背面側は前に述べた仙腸関節で、前面側は恥骨部分で結合していますので、恥骨結合にも影響が出るのです。簡単に云うと、特に、女性の場合は出産の時以外は緩んではならないところが、歪みによって緩んでしまいますので、その事による影響も決して軽視できません。ほんの一例を述べましたが、骨盤の歪みによる影響(症状)は計り知れないほど多岐に亘ります。